供花

お葬式で花を故人に供えることを供花といいます。生花を使うか、造花を使うか、また花束、花輪、籠に盛った盛り花等、地方によっても違いがあり様々なものがあります。

色鮮やかな生花を用いる地方もあれば、祭壇の飾りには造花を使わないという地方もあります。椿を使うことが多い地方、葬儀用の供花に樒(しきみ)しか用いない地方もあります。

樒は香りが強いので香花とも呼ばれ、日本に古来より自生していた常緑樹です。実に毒があるので動物が近寄って荒らさないようにと、以前はお墓にも供えられていました。戦前は榊のように祭壇の左右にも供えられていました。現在も、故人に悪霊が寄っ てこないように魔除として樒をお葬式に用いることもあります。また、強い香りで死臭を防ぐためにも昔は用いられたようです。さらに、樒から抹香が作られることから、樒を備えることで香を焚くのと同じ意味を持 つと考えられていたようです。現在も、枕飾りとして故 人のそばに供える時に使います。樒を使って故人の唇を濡らす「末期の水 」という、仏教由来の風習にも用いる地方があるようです。

花ではありませんが、「死花花(しかばな)」(「四華花」、「死華花」)という祭壇に供える葬具があります。細かく横に切れ目を入れた白い紙を、竹等で出来たの細い串状の榛に巻き付けたものです。昔は葬列の時に4本の死花花を木の台や大根の輪切りに立てたものを、親族が持って葬列を組みました。現在、葬列は殆ど見かけなくなりましたが、死花花は装具として残っているようです。 死花花も樒と同様に、仏教の故事に由来があります。最近では白色の他に金色や銀色の死花花もあるようです。

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