副葬品

納棺時に副葬品として棺に入れるものは、生前故人が愛用したものであればなんでも良いというものでもなく、地方によっては愛用品といったものでは無く、決まったしきたりがある場合もあるようです。珍しいしきたりとして挙げられるのは、故人の性別によって入れるものが決まっているというものでしょう。その地域では故人が男性だった場合には「剃刀」を入れ、女性だった場合には「ハサミ」を入れるというしきたりがあるようです。これは、各地で見られるような臨終後の故人のお腹の上に刃物を置くというしきたりと同じ意味を持つとされ、魔除けとして考えられていると言われているようです。故人のお腹の上に刃物を置く風習は「守り刀」と呼ばれる武家の風習であるとされており、刀によって邪悪なものを断ち斬るといった意味があるそうです。また、昔は猫が魔物の使者として考えられていた事があり、その猫が光るものを嫌ったため、いってしまえば「猫除け」として刀が用いられたともいわれています。また、刃物の他に、ハサミと針と糸を棺に入れるという習俗が残っている地域もあるようです。こちらの風習は、故人があの世で使う裁縫道具といった意味合いが強いと考えられているようです。これは、その昔、死装束がもともと故人の血縁者の女性が手縫いをしていたとされ、その時に使用した裁縫道具を、死の穣れや忌みを被ってしまう事態を避けるためという意味で生まれた風習なのかもしれません。地域や火葬場によっては、棺に入れてはいけないものなどもあるため、事前にしっかりと確認しておくと良いでしょう。また、火葬式などというように時間がない場合などには、火葬場で直接係りの人に確認するようにしましょう。

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